Binanceがサクラエクスチェンジビットコインを買収したのは結構最近のこと、WebXで正式発表があり思いのほか早く日本の正式提供が昨日(8月1日)より開始しました。私はグローバル版のユーザーなので移行期間開始まで待機となりました。
Binanceのグローバル版では昨日大きな発表があり界隈を賑わせていましたが、日本版ローンチと同時に出すとは悲しい、、、今日はBinance Japanの話に触れてからローンチプールのプロジェクトを見てみるとしましょう。
黒船来航となるか
FTXがFTX Japanとしてやってきたときのインパクトは非常に大きいものがありましたが、Binanceはどうでしょうか。日本国内取引勢を見た感じ初心者層のほうが多く、ファーストCEXがアフィ記事経由だった人も多いのでは?(個人の意見)
って感じなのでBinanceとbybit使ってる方が日本は多いですよね、すなわちFTXは比較的プロ向けの取引所として日本人で利用していたのは少数派の印象です。
FTX追放→日本版爆誕!のときは批判や悲しみの声は少なかったものの、今回のBinanceの一連の流れはさすがに影響を受ける人が大半だったのでかなりTLが荒れていましたよね。正直どのぐらいのユーザーがGlobal→JPするんでしょうか。
公式発表でわかったこと①
Binance Japanの運営元は、Binance Japan株式会社であること。
平成29年5月24日 - 株式会社Xtheta(シータ)設立
令和3年3月1日 - 株式会社サクラエクスチェンジビットコインへ社名変更
令和5年7月13日 - Binance Japan株式会社へ社名変更
国税庁の提供する法人番号公表サイトの検索結果によると、買収の発表後すぐには社名変更は行われておらず、旧サクラエクスチェンジビットコイン「Binance」の名前を背負い出したのはつい数週間前のことです。
公式発表でわかったこと②
Binance Japanの取り扱い通貨数が日本最大であること。
サクラエクスチェンジからの継続銘柄
BTC、ETH、BCH、XRP、LTC、ETC、ADA、XEM
Binance Japan新規取り扱い銘柄
CHZ、SOL、BAT、DAI、DOGE、TRX、DOT、ENJ、MATIC、MKR、IOST、JASMY、ONT、QTUM、SAND、XLM、XTZ、LINK、ZIL、ALGO、ASTR、ATOM、AVAX、AXS、SHIB
国内新規取り扱い通貨
BNB
上場廃止銘柄
MONA、XYM、COT、FLR
bitbankが執筆時点(8月1日)で30銘柄なので、Binance Japanは34銘柄と国内最大の取扱数であることがわかります。BNBの取り扱いは個人的にいいニュースですね。国内ではBinanceが上陸しないと取り扱われないと思っていたので。
また上場廃止銘柄に関してのいくつかの推測なんですが、おそらくグローバル版で上場していない銘柄のdelistって感じですよね。対JPYでの流動性不足問題は主要アルトでも深刻なので時価総額での足切りってよりかはそんな気がします。
FTX Japanと同様にグローバルとの板共有を見据えてでしょうか?それだったら個人的に最高だなあとか思ったり、思わなかったり(個人の意見)。
公式発表でわかったこと③
本サービスはHash Muse Pte Ltdが提供します。と記載があったこと。
この会社は何でしょうか。「Hash Muse Pte Ltd」についてググってみました。会社の所在はシンガポールのチャイナタウン・ポストの中。
これでは手掛かりが乏しいので調べ進めていたところ、グローバル版Binanceが提供する「Binance NFTマーケットプレイス」の利用規約に同社名が載っていました。マケプレはBinance本体からではなく、Hash Museが提供しているとのこと。
Binance Japanの提供サービスにも含まれているNFTマーケットプレイスの提供がこの会社から行われるってことなんですかね。なんか発表の中ではよくわかんない書かれ方をしています。
このままじゃことごとくBinance Japan解説になっちゃいそうなので、ここからはBinanceから発表のあったローンチプールについて見ていくことにしましょう。
日本居住者の気持ちは何処へ
Binanceサンの日本上陸でお通夜ムードになっていたのは記憶に新しいですが、ローンチパッドやローンチプール発表に精神をすり減らされている日本居住者ユーザーの気持ちを考えてくださいよBinanceサン!っていうのは冗談ですが、最近国内でも名がしれたプロジェクトのローンチパッドやローンチプールが多いですよね。
直近だと「Arkham」「Pendle」「Maverick」「Open Campus」「Space ID」「Hooked Protocol」あたりといったところでしょうか。Binanceのローンチパッドやローンチプール銘柄は上場後軒並み大きな上昇を見せることで人気プロダクトの一つですが、そんなローンチパップールから2つの注目プロダクトが昨日登場しました。
SEIのローンチプール
Sei($SEI)は日本コミュニティが大きく、dYdXなどと日本でのイベントも開催していることから非常に認知度の高い新興L1チェーンです。DeFiに特化した設計で、中でもCLOBの仕組みをチェーン側で実装しているのは面白いですよね。
ファーミング開始時間: 日本時間8月2日9時から
Binance上場時間: 日本時間8月15日21時から
トークンの総供給量: 100億SEI
ローンチプール割当量: 総供給量の3%(3億SEI)
初期供給量: 総供給量の18%(18億SEI)
CYBERのローンチプール
CyberConnect($CYBER)は分散型のソーシャルアプリケーションを構築可能なWeb3ソーシャルネットワークプロトコルです。多岐に渡るサービス展開をしているLink3の開発元ということで存在を知っている人も多そうです。
ファーミング開始時間: 日本時間8月2日9時から
Binance上場時間: 日本時間8月15日21時から
トークンの総供給量: 1億CYBER
ローンチプール割当量: 総供給量の3%(300万CYBER)
初期供給量: 総供給量の11.038%(1103万8000CYBER)
ローンチ系お決まりのやつ
いつもローンチパッドかローンチプールの発表があると、割当のいちばん多いBNBの需要が増しますが、今回は33分ずらしのダブル発表だったのでさぞかしBNBが買われたのではないかと思いチャートを見に行っていました。
直近で大きく値を下げていたので大したことなかったです。特にBNB持ってなかったので恩恵を受けることもなくでした笑
お墨付きステーブルか
USDTへの集中を問題視してステーブルコインを分散すると話していたのはたしか数日前のCZ氏だったであろう。ローンチプールのファーミング対象銘柄にTUSD以外のステーブルコインFDUSDを追加しました。
FDUSDは香港のカストディアン「First Digital」が発行しているUSD建てステーブルコインで、最近Binanceに上場したことで知名度が上がりました。ローンチプールでこんなに早く使われると思ってなかったので正直びっくりです。
FDUSD上場時点でもBinanceホットウォレットにほとんどのFDUSDが置かれていたりなどで、Binance販売ステーブルコインみたいになってましたが、かなり気に入っているみたいなのでFDUSDの購入インセンティブを今後も提供する予想です。
さいごに
Binanceが日本上陸は業界を前進させる好材料になると信じているので、私も口座開設できるようになったらグローバル版からアカウントを移行させようと思います。BNBが日本円で購入できるようになるのはかなりの全身だと思ってまして、国内企業がBNBチェーンを使わない理由の一つにもなっていたと思うので。
かといってOKXに強制退去を迫られたいま、Binanceを失うのはかなりきついので取扱通貨の拡充やサービスの拡大で頑張ってほしいものです。少なくとも日系の金融機関系運営の取引所よりかはスピード感あると信じているので。