今日は遅れに遅れたCurveの話をしましょう。そしてメインではDeBankから昨晩発表のあった独自L2「DebBank chain」についても話します。
あ、今日はそういえば昼からbitgetのイベントですね、ありがたいことに講師としてお招きいただきDuneを始めとするオンチェーン分析について、synschismo社の共同創業者であるGuss3.eth氏とお話します。皆さんのお越しをお待ちしております!
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Curveについて話そう
Curve周りのことを話そう話そうと数日前から言ってたと思うんですが、今日は思いの外まとまった時間が取れたのでやっと話そうかと。少しCurveについて落ち着いてきたような雰囲気はありますが、いくつか進展はありました。Curveの一連の流れについてまだ把握していない方は下記のまとめをぜひ読んでみてください。
まずキニナルのはCRV/ETH poolのExploiterから資金の返還があったのかどうか。まずこのpoolのExploitに関連するウォレットは下記の2つです。
CRV/ETH Exploiter (0xb752…b324)
CRV/ETH Exploiter 2(0xb1c3…ec148)
この2つのアドレスには資金返還を求める内容とBountyに関する交渉が記載されたメッセージが送られましたが事件以降何の反応もありません。Expoliterの元から別のアドレス(Exploiter 2)に約1,840万ドルの資金移動がすべて行われただけです。
返還猶予期間だった8月6日8時(UTC)を過ぎたため、徹底的な調査と容赦ない法的措置が取られるとのことですが、資金を動かしていないので手掛かりは少なそうです。ちなみに攻撃に使用するためのgas(ETH)はBinance 16とBinance 17のHot walletから送付されています。Binanceといえばそういえば、、、
Binanceの投資部門である「Binance Labs」がCurveのCRVに投資したことを先日発表しました。発表とともにCRVの価格は一時的に大きく上昇しました。プレスリリースの内容的に単なるトークンへの投資ではなく、業界大手のDEXであるCurveをBNBエコシステムに誘致したい狙いがあるようです。
投資総額は500万ドル(執筆時レートで約7億2,500万円)で、当投資に対してCurveの創業者であるMichael Egorov㌠は「BNB chainはDeFiの中でも大きな存在感を示しており、Curveを提供する場としても適している。これからのDeFiエコシステム発展のためにも共同で取り組めることを楽しみにしている。」とのこと。
Asset Layer for Social
昨日の夜に「Asset Layer for Social」の文字と一緒に昨晩発表があったのは、マルチチェーン対応しているポートフォリオ管理サービスの「DeBank」。より良いSocial Asset Layerを構築するために、OP Stackを活用し独自のL2チェーン構築をすることを決めました。DeBankエコシステムもSuperchainの一部になるってことですかね。
あれ前にDeBank Hiかなんかのときにも独自のL2やってたはずなのになぁって思ったんですが、また今回は別みたいですね。あとちょうど1ヶ月ぐらい前に元々のL2が10万人ユーザー達成してたんですが、その時に「自分らのL2は近い内にアップデートする」みたいなこと言うてましたわ。次に特徴を見てみましょう。
social interactionsの円滑な記録に対応するためにconsensus mechanismをカスタムし、tx毎にかかるgas代を1/100~400まで削減することに成功した
Account Abstraction(AA)の仕組みをchainレベルでネイティブに対応し、現行のEVMと完璧な互換性を維持したままWeb2的なユーザー体験を提供
従来のようなAccountにアクセスするための秘密鍵ではなく、専用のL2秘密鍵的な仕組みをサポートすることで、ユーザーの他EVMチェーンの資産を保護し隔離
gas代削減はL2でよく聞く謳い文句ですが、AAをchainレベルで対応したり、独自の秘密鍵的なのを採用するのは非常に面白いですね。公式からの情報もいまのところスレッドのみで自分がAsset Layer for Socialの本意をあんまり理解していないので、どんなチェーンの利用用途を目指しているのかなどは追加情報があれば書きます。
現時点ではtestnetを公開しており、mainnetは2024年中にリリース予定。testnetで使用できるトークンは多機能ウォレットの「Rabby」よりclaimできます。0.1USDが毎日受け取れ、ETHではなくこのUSD(トークン)がgas代として利用される仕組み。
そしてtestnetの公開と同時にDeBank chain testnetのexplorerが公開されました。すでに6,000以上のアクティブウォレット、21万を超えるtxが確認できます。またDebank chainはopen-sourceで開発されているので、Githubにてソースコードが公開されています。見てみたい方はぜひ見に行ってみてください。
これと同時にエアドロハンターたちの中でエアドロ戦略が話題になっています。私は特にAirdropを意識せずにオンチェーン分析のツールとして活用していましたが、たしかにチェーン出したらなんかありそうですね。直近のCyberConnect逃した勢なのでちょっとお触りちゃんとしておいてもありかもです。少なくともみんなお金に余裕あるなら「Web3 ID」ゲットしときな(NFA、DYOR)!
Daily Michael Egorov㌠
そういや9日朝から追えていなかったMichael Egorov㌠のアクティビティを久々に振り返るとしましょう。OTC取引も大口のファンド以外はかなり落ち着いて来たのでTLでの話題も同時に減りましたね。
Frax Financeに15,000,000CRVを担保として預け入れ、3,500,000FRXを借り入れ
3,500,000FRXを3回に分けてCurveで3,492,986.187584USDTにスワップ
3,492,986.187584USDTをAAVE V2に返済し、20,000,000CRVを引き出し
33. ㌠ → Binance Labs
取引総量: 12,500,000CRV
1回目: 250CRV
2回目: 12,499,750CRV
5,000,000USDTをAAVE V2にに返済し、35,000,000CRVを引き出し
34. ㌠ → Accumulated Finance
取引総量: 1,250,000
250,000USDTをCurveで249,806.588291499crvUSDにスワップ
250,000USDTをCurveで250,232.641881112DOLAにスワップ
crvUSD/DOLA poolに249,806.588291499crvUSDと250,232.641881112DOLAを流動性供給
㌠2(0x425d…6C5A)から7,821.532183077 3Crvを受け取り
3つのアドレスから合計27,497.9046537 3Crvを受け取り
0xF895…から11,025.534123132 3Crv
0x9B44…から12,946.378755289 3Crv
0x7a16f…から3,525.991775279 3Crv
Curveから12,464.243893102 3CrvをLP手数料収入としてclaim
545.303249521CRVをNull address(0x0000…)からmint
crvUSD/GUSD poolから15,000.481976554crvUSDの流動性を取り出し
15,000.481976554crvUSDをCurveで15,010.481741USDTにスワップ
47,783.680729881 3CrvをCurveで49,098.91859USDTにスワップ
Frax Financeに5,000,000CRVを担保として預け入れ、625,000FRXを借り入れ
Convex FinanceのStaking Rewardとして13,839.999191652 3Crvをclaim
StakeDAOでClaim and Lockを実行
1,628.632325845 3Crvをclaim
303.598678762sdCRV-gaugeを受け取り
5,290.171498528sdCRV-gaugeを受け取り
合計: 5,593.77017729sdCRV-gauge
StakeDAOで17,141.045928sdCRVをclaim
Convex FinanceでRewardをclaim
46.809025065FRXを受け取り
3,019.202083178cvxCRVを受け取り
15,468.631517498 3CrvをCurveで15,894.399678USDTにスワップ
605,000FRAXをCurveで604,428.985235USDTにスワップ
Frax Financeに20,000.001102509FRAXを返済
SimpleERC20Escrowに5,000,000CRVをdeposit
Krakenの入金用アドレス(0xF9D5…c1F3)に684,400USDTを送信
今回のアクティビティに唯一わからないのがありまして、Vyper contract(0x17F3…Ee54)でSubmit_logic_callを実行して超少額のDAI、FRAX、USDTを受け取っているのこれなんですか?このcontractのdeploy元を見てもArkhamではOpenSea User(0xA3b4…f34E)ってなっててよくわかんなかったです。
さいごに
一つみなさんにご報告がありまして、我々常から情報発信はこの媒体に関わらず以前から行っているのですが、去年の春先から数ヶ月やっていた「週間資金調達」というコンテンツがかなり人気だったのを思い出してこの度復活させようと思います。
資「金」調達なので前と同じ「毎週金曜日」にするかは迷い中ですが、今週もしくは来週あたりから本格的に再開する予定なのでぜひお楽しみに。週間資金調達もここで配信予定なので、まだ登録していない方はぜひメールアドレスの登録を!