Ethereumを中心にマルチチェーン化およびL2利用が当たり前の世界へと移行する中、bridge protocolの乱立と競争が激化しています。そして現実として起こっているのはbridge assetsの命名規則と表示のばらつきによる視認性の悪化です。
🕵♀「USDCって200種類あんねん」ってアン◯カ姉さんに言われそうなぐらいほんとにめちゃくちゃあるんですよほんとに、、
そんな中でCrypto領域の教育やニュースなどのコンテンツを提供するgalaxyから、かなり興味深いレポートが投稿されたことをご存知でしょうか?
まさに冒頭で触れた問題に対する解決案を提唱する内容です。
このレポートでは、galaxyが提唱する「クロスチェーンアセットの表記の規格化」について、翻訳しながらかなりの独り言を交えてまとめました。今日のこのメインニュースレターは週間資金調達もあったのでボリュームは控えめにしています。
はじめに
この界隈を見てて思うのはまじで技術面とユーザーに見えているところの進化の乖離が極端すぎる、、スマホとか見ててすごいなって思うのは説明コストの低下がソリューション起点で起こっているという点。革新的な技術でもユーザーへの説明コストが肥大化していると普及のスピードってほぼ0になるんですよね。後者はいまのブロックチェーン業界を表しています。
そしてまず最初にブロックチェーン触ろうと思ったときにぶつかるのが、チェーンってなに?PolygonのETHってなに?ってところだと思います。
語弊あるかもなんですが現実世界のものに噛み砕いて書くと、、他行にそのまま残高は送れないから送り先の銀行に残高の規格に云々、その間の通信があああとかなって普通にきりがないんですよ。簡単に説明できて視認性の高いトークンの命名規則はまじで業界のために作ってください!ってところでSamsungのGalaxyじゃない方のgalaxyさんから面白いのがでたんですよね。
ブリッジされたアセットの現状
以下の例ではUSDCがPolygonからSolanaにbridgeされている様子です。AllbridgeやWormhole Bridgeなどさまざまなprotocolがあるわけなんですが、自らwrap先で発行する系のところだと全部が違うcontractで別々のものとして扱われるんですよね。
しかもこれ「USDCpo」「apUSDC」これどっちがAllbridgeでどっちがWormhole Bridgeのやつかってぱっと見わかりますか?一切わからないですよね。なんの文字もかすってないどころか「po」って「polygon」のpoじゃないか?って。
調べてみると分かるには分かるんですが、「USDCpo」の正式名称は「Bridged USD Coin(Wormhole POS)」で、「apUSDC」の正式名称は「Wrapped USDC(Allbridge from Polygon)」なんだこと。そんなんわかるかい!
先述した例だけにとどまらずほんとにえっぐい量あるんですよ。どこから来たかで別れてたってことは一つのprotocolで、なおかつ送り先が同じでも複数トークンあるってことですもんね。
しかもユーザーだけにこの負担を背負わせているわけではなく、その複雑さは結局回り回ってエンジニアの首を締めてしまっています。どのトークンを採用すれば良いのか、そしてどのbridge protocolを純正に採用すれば良いのかなど。
今日はこんなひどい命名規則を正そうという会ですね。
コアとなる設計コンポーネント
トークンアイコン: トークンは一般的にアイコンで視覚的に識別されるので、一目でどのアセットかを識別しやすいようなデザインである必要がある
頭文字とトークン名: native tokenとbridge tokenが区別される必要があるため、命名時の規則にいくつかの工夫が必要
チェーンとプロトコル: ブリッジを行うプロトコルやアセットがあるチェーンは様々なので、その書き方の定義に一貫性がある必要がある
bridge assetsを3つのコアコンポーネントに分類して簡素化して表せる方法を考え直してみるとこからからですね。Galaxyでは下のような20個の提案をしています。
個人的にわかりやすいなあって思ったのは、左上右下スタイルの④ですね。みなさんのお気に入りのデザインはありますか?
PrefixとSuffixのネーミング
Explorerとかで見ている場合はアイコンが常に確認できないって状況もあるので、アイコンと同様にトークン名のネーミングもいろんなパターンから考え直す必要がありますね。Galaxyでは下のような12個の提案をしています。
上の問題はticker symbolの話なので、トークンの正式名称(トークン名)をどうするかも考えないとですね。こちらも12種類提唱されています。個人的に好きなtickerは④で、トークン名は①か⑦あたりが良さそうですね。
これほんとにちゃんと規格ができたらまじで便利になりそうな気がします。実際に先程の組み合わせを試してみた結果がこちらです↓
galaxy的な結論
galaxy的には社内ではいちばんこのデザインがいいね!ってなったみたいです。アイコンは⑭で、tickerは④で、トークン名が④です。
たしかにこう見たらなんかこれがいちばんしっくり来るかも、、(流されすぎ)
さいごに
みなさんはどの組み合わせが好きでしたか?あとみなさんの個人的bridge assetsのひどいエピソードがあればぜひ私のX!に共有してくれると嬉しいです!
いやああ自分の場合これを超えるのはみたことがないですね笑笑
最近はSeiでも似たようなことが起こってて、どこか忘れましたがCosmos系の複数チェーンに対応しているDEXでひどいpoolがあるのを見たんですよね、、、
こういった現状を解決していくためには不満に思っている人が多数派である方が事が進みやすいと思うので、galaxyさんのように頑張ってる方たちをきちんと知って発信していくことが重要になってきます。
DeFiは一定数のリスクが既存金融よりあるから分かる人だけが分かって触れば良いって理論も、みんなが簡単に使えるようによりわかりやすいインターフェースで簡素化されるべきって理論も。どっちにも共感できる一方で、分かる人の中でも分かりづらいこの構造の脱却は、業界全体が成長していく中で必要なマイルストーンだと考えています。
まだメールアドレスの登録が終わっていない方はぜひ登録をお待ちしております!