日本人が海外で起業してCrypto領域に取り組むケース、グローバルな市場で戦うためには法整備などの観点からシンガポールやドバイを選ばないといけない現状。
その中でも個人的に稲見さんと豊崎さんが大好きで、そんな豊崎さんのCegaから新しいパッケージが昨晩出たので、今日はCegaの軽い紹介と併せて「ETH Staker Vault」について紹介したいと思います。まだ昨日のOhayoを読んでいない方はこちらから↓
※本内容は一切の投資助言を行うものではありません。投資には必ずリスクが伴います、ご自身でよく調べて仕組みを理解してから行うようにしましょう。
まずはCegaとは仕組み債で金利を獲得するための複雑な運用戦略をパッケージ化してオンチェーンで提供しているDeFi protocolです。金利の透明性を重視しているのが特徴で全てのVaultの額面と利息共にUSDCなのが魅力的。市場の変動からの保護機能の提供のほか高い利回りを提供するために独自の数式モデルを研究しているとのこと。
最初はSolanaのみで提供されていましたが、Ethereum、Arbitrumへとマルチチェーン展開し着実に取引高とTVLを伸ばしています。直近では累計取引高が300Mを突破。
ざっくりとCegaはこんな感じなんですが、一昔前までは原資産が元本割れしない限りは元本保証のFCN(Fixed Coupon Note)のパッケージのみでしたが、最近は表記が変わり主に3つに分類されたパッケージが提供されています。
Pure Option(PO)
純粋なOptionを活用するVault
Bond + Option Vaults(B+O)
MMに資金を貸し出しPremiumと共に利回りを得るVault
Leveraged Option Vaults(LOV)
レバレッジをかけたOptionのVault
いずれのVaultもそれぞれのパッケージの下落補償(Knock-in、KI)ラインと27日間の価格変動に応じてリターンが異なります。簡単に説明しておくとKnock-in(下落補償ライン以下に一度も価格が下落)しなければ元本保証+利回りで償還され、Knock-inすると元本割れが起こるイメージです。基本的に利回りの高いValutほど高いリスクを取っているのえKnock-in確率も高くなります。
ここからは本題の新しいパッケージ「ETH Staker Vault」について説明します。
新たに提供が始まったのが「ETH Staker Vault」というパッケージ、Liquid Stakingの成長機会を活用しLSD銘柄を組み込む高いAPYを提供しているのが特徴です。
推定APY: 最大22%
構築資産: LDO(Lido)、RPL(Rocket Pool)、stETH(Lido Staked ETH)
預入資産: USDC(利息の支払いもUSDC)
下落補償: 50%(50%下落までは元本保証)
Knock-in確率: 4.79%(バックテストに基づく数値)
投資期間: 27日(自動複利運用機能あり)
まだまだ成長が見込めるLSD領域のガバナンストークンとETHとほぼ同等の価値を持つstETHの組み合わせは個人的にかなり魅力的です、しかもすごい利回り、、、
公式が推してる魅力ポイントもいくつか紹介します。まずは最大22%の固定利回りデすが、実はCegaの中でも2番目に高いVaultらしいです。めちゃ良い銘柄の割にこの高利回りは凄いですよね。またこの高利回りでも50%の高水準な下落保護がある点。
またバックテストによると歴史に残る2度の大きな下落にも耐えて、なお同等の利回りを提供し続けられえている点、過去2年のバックテストに関しては年利約80%を叩き出したそう。他のValutとのリスク評価を見てもすごい成績ですよね。
ちょっとついでにパッケージ選択の時のKnock-in確率に対する客観的な予測方法を書いておくとしますか。一般的にトークンでも株式でもそうですが、全体的な価値、いわゆる時価総額が増加しないまま供給量が2倍になったら対象資産の価格はどうなるでしょうか。もちろん半分に下落しますよね。
短期的にCrypto市場を見た場合、ポジティブなニュースやネガティブなニュースでは軒並み似たような動きをする傾向があります。なのでみんなが確認できるトークンのアンロック(べスティング)スケジュールを見て将来の売り圧(希薄率)をある程度予測できます。ちなみにそれぞれの年間推定放出量はRPLが6.1%、LDOが0.2%です。
最後にここまで高利回りなCegaが持ついくつかの潜在的なリスクについておさらいして今日のところは終わりとしましょう。
Principal at Risk
元本価格を既存してしまうリスク、パッケージ毎に定められたKnock-in価格に参照価格が達した場合は原資のすべてを償還されません。
Smart Contract Risk
スマートコントラクトの脆弱性、Cegaでは継続的な監査を実施しているものの予期しない脆弱性によるexploit等のリスクがあります。
Credit Risk
信用に関連するリスク、Market Maker(MM)が不履行に陥った場合は、投資期間中に発生する予定だった利回りを受け取れない可能性があります。リスクを最大限に回避するためにCegaでは信用力が証明されたことがある事業者のみを選出していますが、リスクを0にできている訳ではない。
ざっくりこんな感じですね、以前まではSolanaのみでの提供だったのでEVMの民からはEthereumとL2に来てほしいって声があった中、対応したこのマルチチェーンなのでぜひみなさんも見に行っていただけますと!ではではまた明日。
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