今日は9月10日、なんかすっかり夜もすごく涼しくなりましたね。日が沈んだらエアコン無しでも毎日を過ごせるようになった気がします。今年は比較的家に引きこもっていたので例年よりかなり熱くなかったように感じるんですがどうなんでしょうか?あ、昨日のOhayoをまだ見ていない方はこちらから↓
それとみなさんこの界隈にいたら1回は聞いたことがあるであろう「トークノミクス」という言葉。良いトークノミクスだとか、ダメなトークノミクスだとか。最近いろんなトークンモデルによって複雑化しているトークノミクス、しかしそこには化けの皮を被ったポンジスキームであることも多々、、、
今日はTemmy氏に協力いただき、ポンジスキームなトークノミクス「Ponzinomics」について回避策とともに解説していきます。みなさんぜひフォローを↓
Special thanks to @Only1temmy
※本内容は一切の投資助言を行うものではありません。投資には必ずリスクが伴います、ご自身でよく調べて仕組みを理解してから行うようにしましょう。
まずポンジスキームとはなにか。ポンジスキームとは高い利回りなどの魅力的な条件を提示して人を集め、新規投資家の資金を先行投資家への支払いに充てることであたかも利益をうみだしているかのように見える詐欺的な集金スキームです。もちろん持続性なんてあるわけがなく、新規投資家の増加スピードが衰えると先行投資家への支払いが滞り直に破綻します。
大体のGameFiなどのBCGがポンジスキームと言われる理由はここにあり、新たなユーザーが入ってきて払い出していない資金の総額が増えない限りは小さなパイの奪い合いでしかないのが悲しい現実。BCG以外にもごろごろあるので、Ponzinomicsに騙されないための見分ける方法を前提をおさらいした上で説明します。
はじめに前提としてDeFiは金融業界に革命をもたらす可能性を十分に秘めており、いままで生み出せなかった透明性、スピード、アクセシビリティを提供し金融包摂へと近づくための重要な要素でしょう。一方でDeFiの登場とこの規模までの拡大の過程に一切の問題が起きないわけがなく、Ponzinomicsを例の一つに法で裁けないさまざまな詐欺的なスキームが横行してしまっています。
ポンジスキームなトークノミクス「Ponzinomics」、ぱっと見はすごい利回りを受け取れそうな仕組みに見えて蓋を開ければポンジスキーム。早期参入者のみが莫大な利益を享受するモデルでほとんどの後期参入者は損をする構造になっているのが特徴。
要するにトークンを活用して上手く設計することでポンジスキームっぽく見えなくしているトークノミクスってことですね。DeFiやBCGを始めとした様々な部分で観測できます。これがどういうことかって言うと簡単な話、いままでは円で集めて円で支払っていたから0になる終わりが来ますが、円で受け取ったのをトークンで利回り支払いしたらどうでしょう。トークンの価格はどんどん下落していく一方ですが、無限に発行可能なトークン自体は受け取れているので「=ポンジ」ってはならずに完全崩壊までの時間をかなり遅らせる事が可能ですよね。
こんなようにDeFiなどは従来の現実世界とは異なり、匿名性が非常に高いことからほぼポンジスキームだけどポンジスキームとは言い難いやつが横行していると。でもこれらのプロジェクトにはいくつか共通点があるのでその注意ポイントを伝えます。それとこの内容の裏を返せばPonzinomicsへの理解を深めて意図して回避した設計にすることで、良いトークノミクスを作れるとも言えますよね。
持続不可能なリターンの提示
初期の投資家に高いリターンの提供を明示しているプロジェクトは、基本的に後期参入者からの資金を原資としている。より多くの人の参加に伴い持続不可能なモデルになっているので最終的に破綻してしまう。
プロジェクトの透明性の欠如
ポンジスキーム感の現れが大きなプロジェクトの共通点はそもそもホワイトペーパーやサイトにある情報の透明性がかなり低いのが特徴。チームメンバーが載ってなかったり、詳細な説明がないプロジェクトはまあまあの確率でだめ。
トークノミクスへの過度な依存度の高さ
トークンの排出などの仕組みを用いてポンジスキームを隠蔽するため、トークノミクスへの依存度が高いプロジェクトは要注意。その仕組みが上手く働くがために複雑で依存度が高いのは仕方ないが、プロジェクトの魅力ってよりもトークノミクスが先行しているケース、トークンの価値がトークノミクスに由来する場合は、持続性のあるトークノミクスなのかを疑う必要がある。
かといってこれらの情報で判断するのは結構難しいので、最低限これから紹介する内容のものは回避するように心がけましょう。
実証や検証がされていない技術の活用を謳うプロジェクト
立ち上げ当初から非現実的に高いROIやAPYを提示しているプロジェクト
新規投資家への優遇を行い依存度の高いプロジェクト
いくつかおもいあたるプロジェクトが浮かんだ方もいると思います、、笑笑
併せて個人的に新興ステーブルコイン系のプロジェクトは、仕組みを完全に理解しないまま初心者が触るのにはリスクが見合っていないように感じます。
ステーブルコインという法定通貨の価格を推移したまま高い利回りを得られる点は元本毀損の確率が少なく非常に魅力的ですが、流動性供給やレンディング以外で米国債金利を上回る利回りを出すのは困難かつそのステーブルコインの価格の維持を行う再現性のある設計は現在も検証中です。良いケーススタディとして市場を大きく崩壊させるきっかけになったUSTや某高知県推しのTitanとかがあるように。
そして最後になぜDeFiやブロックチェーン上級者がこういったPonzinomicsから回避できる確率が高いかと言うと、そもそもの知識量の差にあると考えています。また一点集中のポートフォリオにしないこと、ほんとこれに尽きる。なので日頃からコツコツとリサーチを継続して行うこと。夢を思い描かないことが重要です。
せっかくこんな混沌とした業界に興味を持ってくれたのは嬉しいことなので、目先の利益に惑わされずに正しいものを選択できるように。健全で持続可能なDeFiエコシステムを今後も拡大できるように一緒にいろいろ勉強していきましょう。もしよければその教材としてこのニュースレターをご活用ください!
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