今日は9月19日、最近極度に寂しさを感じてて一人で寝れないことが多く、不眠症も重なりなんか永遠に仕事できてるハイパー人間になってます(そうでもないと毎日2本投稿とか正直きついよ笑笑)
とはいいつつも一人の時間も必要だなと切実に感じるこの頃、リサーチをしてたり何かを調べてるときは一人の空間に入りこんでるんですがその時にちょっとおもしろいのを発見したので今日はそれを紹介しようかなと!
大好きな「Curve War」のいちばんのYield Maximizer(CRVのwrrapper)である「Convex Finance」で提案のあったproposalについて解説したいと思います。
まずCurve Warの話になるのでCurve FinanceのveTokenの仕組みからおさらいを。
CurveではガバナンストークンのCRVを発行していて、CRVをロックすることで期間に応じた投票権が割り当てられる「veToken」モデルを採用しています。最長4年間のロックによって1CRV=1veCRVの割合で変換可能です。例えば期間が1年だったらCRVの価格変動リスクを受けにくいですが変換率は1CRV=0.25veCRVになります。
veCRVにはいくつかのインセンティブ(機能)が用意されていて、有効活用することで自分の利益を増幅することができます。
投票(voting)
ステーキング(staking)
ブースト(boosting)
投票は新規発行されるCRVのpool毎の割り当てを決めれて、ステーキングはveCRVを保有していたら新規発行のCRVが貰える仕組み。そしてboostは自らが流動性供給するpoolの利回りを保有量に応じて最大2.5倍まで引き上げられるというもの。
これらの3つのユーティリティをveCRVホルダーは同時に得ることができますが、全ての流動性供給を行うユーザーがCRVを買ってveCRVにしてガバナンスに関与するには非効率なので、「みんなのCRVを変わりに預かるから手数料もらうけどboostがかかったpoolに自分経由で入れてあげるよ!」っていうプレイヤーが出てきました。
そう、それが「Convex Finance」なんです。いまveCRVをいちばん保有(49.44%)しているのがConvexで、いちばんCurveのYield MaximizerとしてTVLが多いのもここConvexなんです。ほぼ半分を持ってるの普通に凄いですよね、手数料が17%と強気な割にはそれ以上の需要があることを物語っています。Curve Warの話を詳しくふかぼりたい方は下記記事がオススメです↓
話を戻すとCurve Warと呼ばれる理由はCurveのCRVを奪い合う構造にあるからで、その奪い合ったCRVの使い方を決めるのはConvexのガバナンストークン、CVXであるというわけ。要するに実質的にveCRVを動かしているのはCVXホルダーなんです。
このConvexのveCRVを操るためにもCVXをただ保有するだけではダメで、ConvexにCVXをロックする必要がありました。それがタイトルにもあるvlCVXですね。このトークンにはCurveと同じようなユーティリティが付与されていたのですが、veCRVホルダーの利回りを上げたい勢とは打って変わって、Convexの17%の手数料配分を受けたいユーザーが多くロックを行っていました。なので実際にvlCVXでveCRVを触ってやろうというユーザーはさほど多くありませんでした。
ここで今回の本題にやっと入るんですが、proposalの内容は「Yearnのユーティリティ別のlock Tokenみたいにワシらもprotocol収益がもらえるとトークンとveCRVを操りたいガバナンス勢で分裂させた方がお互いにいいのでは?」というもの。
前者をLiquid Staking的に「stCVX」とし、後者をそのまま「vlCVX」にと。そうすることでここでいうvlCVXのユーティリティを使いたい人たちがよりガバナンスに少ないvlCVXで関与できるようになり、かつvlCVXホルダーに入る予定だった報酬が全てstCRVホルダーに入るということ。めちゃ良い提案ですよね。前述したように既にYearnで似たような仕組みがあるので個人的にも大賛成です。
短いので実際のproposalの内容を意訳して載せておきました↓
[Convex] vlCVXのステーキング構造の変更
CVXをロックしたvlCVXホルダーへのprotocol fee分配を取り止め
17%の内の4.5%の全てをCVXをステーキングするユーザーへ
私たち(Convex Finance)はvlCVXの外側にCVXのStakingという選択肢を確立させたいので、vlCVXへ支払っていたprotocol feeの配分をなくし、CVXをStakingするユーザーに4.5%全ての手数料を配分しようと考えています。
なぜなら新しいWrapperの誕生やCVXの貸し出しなど、Convex内に留まらない内包したエコシステム内でのユーティリティを拡大していくためにCVXの地位を強化する必要があると考えました。現状この4.5%の報酬はCVXのステークングをしたユーザーとロックしたユーザー間で山分けしているので、内95%以上にあたる大半の報酬がvlCRVホルダーに渡っていました。今回の変更を通じてよりCVXの新たな活用法促進に繋がり、CVXがConvexエコシステム全体にいい影響を与えられると信じています。
このproposalは明日終わる予定ですが、98.8%以上のCVXホルダーが「賛成」に投票しているため、恐らく可決されるでしょう。冬の相場かつDeFi界隈ではLSD周りが盛り上がっている最中でありながら、それを取り入れて率先してエコシステム拡大に向けて働きかける姿はめちゃくちゃ応援したくなりますね。
ちなみにですが、90%以上の報酬がvlCVXホルダーに行っていたということはstCVXホルダーにあたるCVXステーキング勢の利回りが10倍以上になるってことですよね、、もちろんこっちにも追加でお金が流れてくるので単にいまの10倍って訳ではないと思いますが普通に割の良い利回りになりそう、、
Curve周りは無限に話せちゃうので今日はここらへんで。メールアドレスを登録すると朝晩のリサーチをいまなら毎日無料で受け取れます。ぜひこれを機に登録をお願いします!まだ昨日の夜のニュースレターを見ていない方はぜひこちらから見てみてください↓