今日は9月20日、ちょっと体調がまし?になってきましたかね。Ohayoを始めてから今日で20日目。夜のニュースレターより分量を少なめに、朝でも重たすぎず読めるようにしようと心がけて入るものの、なんだかんだまとまった分量になってきちゃっている気がしなくもなく、、笑笑
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今回お話しようと思うのは「日本発」の「ブロックチェーン」と言えばみなさんの第一想起であろう「Astar Network」について、最近いろんな発表があったことで賛否両論でしたが、個人的にそんなにまだ掴めていない部分が多かった現状。
自分のインプットも兼ねて、今日のOhayoではAstarに関する情報の整理と直近どんな事が起こっているのかを含めてお話していこうかと思います。個人的には新興チェーンとエコシステム構築に関して自分が重要視しているポイントのひとつなのでそこを話していこうかなと思います。もし一連の騒動の状況をすでに把握している場合は後半部分から読み進めてください。
※本文中に個人的な視点が入るので前置きを、本文の内容はすべて私個人の意見であり、所属する一切の企業や団体を代表した意見ではありません。
まずみなさんよく聞くであろう「Astar Network」って、何なのか。既に知ってる方が多いと思いますが一応おさらいをしておきます。
Astar Networkとは日本発のブロックチェーンプロジェクトで、Polkadotというブロックチェーン間の相互運用性(interoperability)を実現するために立ち上がったプロジェクトにパラチェーン(子チェーン)として接続しています。
Polkadot側のチェーンと、Metamaskなどで利用できるEVM系のチェーンと2種類用意されていたものの正直な立ち位置としてこのベアマーケットでエコシステムの拡大に苦しんでいる印象でした。なんせPolkadot触るの難しいですし、有力なエコシステム(主にDeFi)があったわけではないですし。
でも一方でAstarを評価すべき点もあると思ってます。例えば大手企業との連携、例えばいくら海外の有名プロジェクトとは言えど、国内プロジェクトの方が交渉面やその他の観点から優れておりそれを上手く活用して大手企業への導入へ。
そして自治体や政府への働きかけなどのロビー活動もみんなができることじゃないと思うのでめちゃくちゃ尊敬しています。しかし今回はなぜタイムラインを中心に議論が巻き起こっていたのでしょうか?
ほぼ公認dAppsの質の低さ
エコシステムの不整備
トークンの利用用途の減少
まず前提として何もなく急に活発な議論が始まったわけではありません。公式より下記のアナウンスがあったことが火種となりました。
Astar NetworkがPolygon L2としてzkEVMチェーンを提供へ
Astar NetworkとSonyが提携し独自チェーン構築へ
今回の一件で怒ってた人たちはおもにAstar上のdAppsユーザーで、ただAstarを応援していた人や事業者サイドはむしろ好感を示していたみたい。
自分はあんまり触ってないのでこの件について深く話せませんが、当時からAstar上のdApps、主にDeFiの質が悪いという話は何度も聞いていました。またこれは自分も被害?ではないですが巻き込まれたので言うと、Astarって名前に入ってて公式が推していたプロジェクトのソフトラグですね、言うて2万円ほどですがそこから実際に自分が触るプロジェクトの数は減りましたしイメージ悪くなりましたし、推して置いてスクリーニングしてなかったのか?って点は応援度が下がりました。
あとはASTRトークンホルダーから言われていることも多かったですね、新しいチェーンの方ではPolygonのL2なので恐らくgas代に利用するのがMATICで、ASTRのユースケースやzkEVM Astarが盛り上がったときのトークン価格上昇があまり見込めなくなったという課題、実際に発表とともに価格が10%ほど暴落しました。
まあ流れはここらへんまでにしておいて、実際新興チェーンはどのようにたち振る舞うべきか。そして相互運用性的なチェーン間の繋がりを重視する親チェーンは子チェーンにどのような支援をするべきなのか。の考えを話します。
新興チェーンの立ち振舞い
エコシステム誘致の難易度
親チェーンの支援の重要さ
ここ数年の新興チェーン立ち上げ祭りを見ていて思ったことは、初期の関心を引き付けるのは「既存dAppsの誘致」「焼き回しじゃないdAppsの創出」、この2つのどちらかが達成できないと立ち上げ時もそうですが長期的に難しいなと思ってまして。
現状のSUIやAptosが苦労しているのも、EVM系の有名どころDeFiが誘致しにくい環境だからだと思うんですよね。やっぱりEthereumベースでDeFiエコシステムは回っているので、Polkadot系とかCosmos系が横転難しいのもその理由。
次に焼き回しじゃないdAppsの創出でいうと、SolanaのStepnやBaseのFriend.techが最近の良い事例だと思います。Stepnを真似たプロダクトはたくさん出てきましたが、それらが載せてるチェーンのエコシステムの成長に貢献しているかと言われると実際全然そんなことなくて、やっぱ一発目の方が良いよねって言う。まあ難しいですが難しいからこそチェーンへの寄贈度も従って高いんだと思いますね、当たり前ですが。
dAppsの独自チェーン化の動きは最近のトレンドで、以前の親となるチェーンが誘致していた構造から飽和する傾向に移り変わり、逆に新興チェーン側がちゃんとエコシステムに入るこむ必要がでてきました。あとサービスの増加によって誰でも独自チェーンを構築しやすい環境になったのも要因の一つとして挙げられます。
これに関してはAstarを見て分かるようにPolygonエコシステムをうまく活用した動きをしているのがわかります。市況が市況なので既存の中堅dAppsも新規アナウンスを打ちたくて提携先を探したり、新たなdeploy先チェーンを探しているところが多々。むしろそこのガバナンストークン保有者からしても、潜在的なユーザー増加はfeeの増加につながるので賛成してくれるケースが多いです。
頭出しとしてQuickSwapの誘致に成功しそうで活き活きしてるAstarを見るとまあなんかEVMに来れて良かったのではって感じがすると同時に、やっぱEthereumベースでいいんじゃね全部ってなりましたね。これから成長していく姿が見れると思います。まだもうちょっと話たいことがありますが、文字数の都合でってことで今日はこのぐらいにしておきますか。
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毎日のこれだけの量の投稿、すごいなとともに本当に参考になるし助かっています。クリプトはどうしても僕のような非エンジニア層で初心者などからするとわかりにくい部分も多いですし、こうやって解説をしていただくことで理解が深まるので非常にありがたいです。これからも無理のない範囲で継続してください!毎日楽しみにしています。